このところ木質バイオマス利用分野では、未利用材のバイオ発電買取価格案が提示されるなど、話題が賑やかです。
発電分野はさておいても、バイオマス利用のビジネス化は、山村側に雇用や利益をもたらす可能性が高まっているだけに、私たちの立場(林業側)ではどのような手法がいいのか、気になるところです。
逆に言えば、林業側・山村側に利益をもたらさないバイオマス利用もあり得ると考えます。
例えば、
・資源収奪のような材の流出で、せっかく育ててきた材が適正に評価されない結果になる、
・短期間に地域の森林資源が流出してしまい、結果的に地域に雇用創出にならない、
・バイオマスの資本整備(例えば、ボイラーメーカー、設計コンサルタント、建設業界)、金融機関(山村側の事業主体に融資する)などの利益になるだけで、結局山村側には借金だけが残った、などといいう事態にならないビジネス化の手法とは。
それを月刊「現代林業」で企画する予定です。
私たちに幸せ(山村地域に雇用、利益をもたらし、それが長期に継続する)をもたらす、バイオマス利用ビジネス戦略を整理し、実践例を引きながら紹介する特集企画をいま準備中です。
・どのような規模が適正か
・利用のビジネス形態は
・収支モデルは
など、具体的に取り上げ、読者がいま一番知りたい情報の提供を心がけてまります。
ご期待下さい。(白石)
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