今年の夏は、猛暑が続きます。
米は豊作とのことですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
月刊「現代林業」の特集記事(2010年9月号)では、シリーズのテーマとしている、地域の幸せをつくる林業戦略を紹介しています。
今回は、地域の誰もが経営に参加し、経営の成果を得るやり方がテーマです。
経営から離れてしまった山主さん。その人が実感として経営に参加でき、成果(山の資産価値向上、間伐材の販売から収入)を得ることができる。その手法として、林産組合長制度を継続している、かが森林組合(石川県)に注目したいと思います。
林産組合長のもと、自分たちの地区で間伐をもっとすすめ、収益をあげようという経営意欲(他の地区とのライバル意識・競争)さえ高まるという、大変な意識改革を成し遂げた例です。
そして、伐出は地域の独立した事業体が担い、若者達が自分たちの技術を磨き、仕事をこなすことでやりがいのある仕事・収入を達成しています。
これも、参加型経営体です。
さらに、地域内にはさまざまな製材・加工業があり、それぞれは規模は大きくはありませんが、地域で生産された材を加工し、全体としてあたかも地域内に大きな加工経営体としての存在を示します。
森づくり、伐出、加工といった小さな経営体が集まり、林業クラスターとしてまとまることで、大いなる成果(雇用の創出、地域の利益)を上げる。
そのことが、地域に幸せをもたらします。
参加型のスタイルは、これからの林業地域経営のあり方を示しているようにも思えました。(白石)
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