月刊「林業新知識」の表紙テーマは、山を継ぐです。山を継ぐ息子さんと父など、ご家族でご登場いただいています。
山主さんのための月刊誌ですから、後継者の話は重要テーマです。
月刊「林業新知識」先日、専業農家の方がラジオで、こんなことを話していました。
「後継者は、50歳過ぎてから決めればいいんじゃないですか。
それまで、息子が都会でサラリーマンやりたければ、やってもらい、そろそろ定年が見えてきたとき、親の姿を見て、家の仕事を継ごうかなと心の中で思ってくれる。
そのときで十分。
第一、いまみんな長生きして元気ですから。50代から家を継いでも十分農家やれますよ」
この話をされた農家の方自身、75歳くらいで、現役バリバリで働いています。
50代で農業を継ぐ息子さんにしてみれば、都会でサラリーマンをやり、家庭を持ち、頑張ってきたけれど、もう先も見えてきた。子どもたちも自立して、いまは女房と二人っきり。
親を見れば、75過ぎていまの畑で仕事をしている。
自分がそろそろ後を継いでもいいなと。
そんな気持ちでしょうか。
サラリーマンとして生き、そして50歳代から農業を継ぐ。
人生を2回も生きることができるんじゃないでしょうか。
定年になっても、第二の人生という目標が見えてこないサラリーマンからすれば、これはとてもすばらしい生き方のように思います。
そんな話を、「林業新知識」担当の仮家としていたところです。(白石)