編集スタッフの丸井みのるです。
『現代林業』10月号が発行されました!
みなさんのお手元には届いておりますでしょうか?
この『現代林業』、みなさんはいつもどこのページから読んでいますか?
特集から!という方、
まずは気になる連載記事!という方、
同じ県の人が出てたらその人の記事からじっくり!・・・・・・などなど、
いろいろだと思います。
(ちなみに、わたしは本を裏返して裏表紙をめくり、編集後記から読んでいます^^)
さて、今回の10月号ですが、
ぜひぜひ表紙から開いてください!(わたしの真似をして後ろから開かないように!)
巻頭のフォトレポートに注目です。
「あれ?外国からのレポート写真かな?」
とお思いになった方もいるのではないでしょうか。
違うんです。
これは、7月にドイツの元フォレスターであるゲアハルト・リーガー氏と、
ドイツ在住ジャーナリスト池田憲昭氏が来日したときの様子です。
詳細は、11月号特集記事になっているので、それを読んでいただくとして、
(池田氏が訪日レポートをまとめてくださっています)
ブログでは、フォトレポートの写真を担当した丸井が、
7月25日の京都府日吉町森林組合訪問での裏話をお伝えします!
私事ですが、わたしはこの数年、ドイツ語の勉強をしています。
今回はじめてドイツの方を目の前に会話を実践することになり、
必要以上の緊張感と共に、当日を迎えました。
"Freut mich !"(はじめまして)
リーガー氏と池田氏にお会いすると、
本当にお二人とも気さくでやさしい雰囲気だったので安心しました。
わたしのつたないドイツ語にもていねいに耳を傾けてくださり、
ありがたい限りでした。
リーガーさん

池田さん

日吉町森林組合の湯浅勲参事は以前ドイツを訪問された際に、
池田氏と行動を共にされていたということで、
すぐに和気あいあいとした雰囲気が生まれました。

印象的だったのは、リーガー氏が、
「日本の木は質がとても良い!こんなにいい木があって儲からないわけがない!!」
とおっしゃっていたこと。
とても心強いお言葉だと思います。

リーガー氏と池田氏、湯浅氏は材価や林業機械、山林所有者についてなど、
活発に質問を交換し合い、
驚くほど一日は早く過ぎました。

国境を越え、環境や状況や文化が異なっていても、
互いが両者のことをよく理解しようとすることが何より大切だと思いました。
「あそこはうちと違って条件が良いからできるんだろう」とか、
「うちにはこれが無いからできない」という両者の違いを探していくのではないんです。
「ヨーロッパの機械の中でどういうものなら日本の山に向いているか」、
「同じ敗戦国として戦後どのようにドイツは林業を守ってきたのか」など、
互いの国が持つ共通点から良い部分を学び、
何かを生み出したいという想いが三者からあふれるのを感じました。
日本の林業は今、進める道を模索しています。
その道しるべとなる、すばらしい記録をおさめることができた一日でした。
編集スタッフ 丸井